「家賃、払い続けるのもったいないよね」
住宅購入を考えている方と話すと、ほぼ必ずこの言葉が出てきます。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。「家賃がもったいない」は本当でしょうか?
この記事では、不動産のプロとして正直に、賃貸と購入のメリット・デメリットをお伝えします。どちらが得かという話より、あなたの生活にとって何が正解かを一緒に考えるための記事です。
「家賃はもったいない」論のカラクリ
「家賃は捨て金だ」とよく言われます。毎月10万円払っても、10年後には何も残らない。確かにその通りです。
でも、住宅ローンも同じではないか、と気づいた方もいるはずです。
ローンの返済には「元金」と「利息」が含まれています。元金は資産になりますが、利息は家賃と同じく消えるお金です。
たとえば、物件価格5,400万円を35年・変動金利0.9%で借りた場合、支払う利息の総額はおよそ894万円。金利が上がればさらに増えます。
「家賃がもったいない」は、完全には正しくないのです。
それでも、購入に優位性がある理由
では購入にメリットはないのか?そんなことはありません。
① 同じ予算なら、賃貸より広くて設備が新しい
これ、意外と見落とされがちなポイントです。
月々15万円の家賃で借りられる賃貸と、月々15万円のローンで買える物件を比べると、広さ・設備・築年数のどれをとっても購入の方が上回ることがほとんどです。
賃貸は大家さんの利益が乗っている分、同じ金額でも住む価値として還元される部分が少ない。
さらに購入なら、壁紙を変える・棚を付ける・庭をいじるなど、自分好みに手を入れることができます。自分の家という感覚は、生活の満足度に直結します。
② 65歳以降の住居費がゼロになる
賃貸の最大のリスクは、老後も家賃を払い続けなければならないことです。年金生活になってから月15万円の家賃を払い続けるのは、多くの人にとって相当な負担です。
30歳で35年ローンを組めば、ちょうど65歳で完済します。購入してローンを完済すれば、住居費はほぼ管理費・固定資産税のみ。老後の安心感が全然違います。
③ 団体信用生命保険(団信)という仕組み
住宅ローンには「団信」という保険が付いています。もし契約者が亡くなったり、重篤な病気になったりした場合、残りのローンが免除される仕組みです。
家族に家を残せる。これは賃貸にはない、購入ならではの大きなメリットです。
④ 自分の資産になる
毎月の返済のうち、元金部分は着実に資産になります。売却すれば現金化もできる。賃貸では得られない出口が存在します。
賃貸にも、正直なメリットがある
購入一辺倒に語るのはフェアではありません。賃貸にも明確なメリットがあります。
① 身軽さ・自由度
転職、転勤、離婚、親の介護。人生では予想外のことが起きます。賃貸であれば、状況に合わせて柔軟に住まいを変えられます。
② 修繕リスクを負わない
購入すると、給湯器の交換、外壁の塗装、屋根の修理……すべて自己負担です。築20年以上の戸建てなら、大規模修繕で数百万円かかることも珍しくありません。
③ 初期費用が少ない
購入には頭金・諸費用で物件価格の5〜10%前後の現金が必要です。賃貸なら初期費用はその数十分の一で済みます。
結局、どっちが得なのか?
正直に言います。どちらが得かは、あなたの状況によって変わります。
同じ物件価格・同じ年収でも、何年住むか、金利がどう動くか、家族構成がどう変わるか。変数が多すぎて、一概には言えないのが実態です。
だからこそ、一人で悩み続けるのはもったいない。あなたの状況を整理すれば、答えは意外とシンプルに出ます。
私が大切にしているのは、この質問です
11年間、多くのお客様と向き合ってきて、私が最初にお聞きするようにしているのはこの質問です。
「購入したら、どんな生活がしたいですか?」
家賃がもったいないかどうかより、あなたが実現したい生活があるかどうか。それが答えだと思っています。
・子供にのびのびした部屋を与えたい
・在宅ワーク用に書斎が欲しい
・老後は住居費をなくして旅行を楽しみたい
・家族に財産を残したい
こういった理想の生活が明確であれば、購入は強い選択肢になります。逆になんとなく家賃がもったいない気がして、だけなら、もう少し整理してから動いた方がいい。
まとめ
・「家賃がもったいない」は完全には正しくない
・それでも購入には老後の安心・団信・資産化という優位性がある
・賃貸には自由度・修繕リスクゼロというメリットがある
・大切なのは「どんな生活がしたいか」から考えること
賃貸か購入か、一緒に整理しませんか
「買うかどうかまだわからない」「自分の場合はどっちが向いてるか知りたい」。そんな段階で全然大丈夫です。
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日和山薫(ひよりやま かおる)
宅地建物取引士
東京全域の売却・購入・住み替えをサポートしています。複雑な案件を得意にしています。
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